コレステロールが高いと言われたんです
患者さんからよく聞きます。
これについて考えていきたいと思います。
閉経後には卵巣機能が低下していきますのでエストロゲンの量が少なくなってしまい
（エストロゲンは脂肪細胞から微量に出ていますよ）
悪玉コレステロール（ＬＤＬ）が増えやすいと言われているので、閉経後の女性がコレステロール値が高いのは当然なのかもしれません。
そうなると心配されるのが「動脈硬化」ですよね。
同時に脳梗塞や心筋梗塞も気になるところです。
コレステロールって何？から始めましょう。
コレステロールって悪者なイメージがありますが（私だけ？）
コレステロールは脂肪分の一つであり、この脂肪分は細胞膜を形成しているので、細胞膜に強度を与えてくれたり、性ホルモンや胆汁酸の原料だったり
からだには必要不可欠なものなんですよ。
血液検査などではＬＤＬコレステロール、ＨＤＬコレステロールとわけて記載されていますが、
この違いはなんでしょうか。
ＨＤＬコレステロールはからだの隅々にまであの血管壁にたまってしまったコレステロールを肝臓に戻してくれるものです。
ＬＤＬコレステロールは逆に肝臓からからだの隅々にコレステロールを運んでくれるものなんです。
両方働きは逆ですが、必要な働きをしてくれているんですね。
（余談ですが、からだの働きで無駄なものってあまりないような・・本当に本当にからだはよくできています）
ＬＤＬコレステロールは悪玉コレステロールなんて言われており、悪いもののようなイメージがありますね。（だからそれは私だけのイメージなのか？）
確かに増えすぎると動脈硬化のリスクは増えると考えられています。
しかし、少なすぎても血管が細く弱くなってしまい、脳出血のリスクが増えると考えられているので、
やはり全身にコレステロールを運んでくれるＬＤＬコレステロールも必要なんです。
ちょっと長くなってきましたので明日に続きます。
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