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黄体機能不全を分かりやすく②

前回からの続きです。

「プロゲステロン」「エストロゲン」の働きについてです。

 

 

 

 

 

原子卵胞から発育した卵胞から「エストロゲン」が分泌されるのですが、妊娠の維持に働きかけてくれ、主な働きとして

〇子宮内膜を厚くしてくれる

〇子宮頚管粘液を分泌、粘度を低下させ、精子の通過をしやすくしてくれる

〇基礎体温の低下

などがあります。

 

 

 

 

 

 

 

排卵後、卵胞壁に残った顆粒膜細胞とぎょう膜細胞が残り黄体化したものから「プロゲステロン」が分泌され、着床に備えてくれます。

〇基礎体温を上昇させる

〇乳腺の発育

〇排卵の抑制(着床時)

 

などの働きを主にしてくれます。

 

 

 

 

 

 

またまた「黄体機能不全」からは少しずれてしまいますが、このホルモンの分泌の仕組みです。

脳にある「視床下部」という組織から「GnRH(ゴナドトロピン)」というホルモンが分泌され「下垂体前葉」での「LH」「FSH」というホルモンの賛成・分泌を促進させる働きをします。

 

LH、FSHって?

不妊治療されている方はご存知の方もいらっしゃるかと思いますし、検査項目などでも目にしたことがあるかと思います。

卵胞期には

LH(黄体形成ホルモン)・・・排卵を誘発させる

FSH(卵胞刺激ホルモン)・・・卵胞の発育を促したり、エストロゲンの産生を促します

 

 

そして、黄体期にはいると

LH(黄体形成ホルモン)・・・黄体形成を促進し、プロゲステロンの産生を促します

 

 

でもでも、ここがよくできておりまして、エストロゲンの濃度が十分になると「もういらないよ」と卵巣から指令がでてくれます。もちろん足りない場合は「もっと出してちょうだい」との指令も。このあたりはまた更年期障害のお話でできたらと思います。

 

 

 

妊娠の維持に働いてくれるエストロゲン、着床をに備えてくれるプロゲステロンの働きをお伝えしたところで次回、「黄体機能不全」についてです。(ようやく)