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黄体機能不全を分かりやすく①

妊活をされている方で

「黄体機能不全」

という診断を伝えられた方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ちなみに不妊治療の原因で一番多いのが

機能性不妊」 なんか病名っぽいですが、これ原因不明ってことです。40%前後がここに当てはまります。

次に続くのが「排卵障害」排卵されなかったり、排卵されにくかったり、卵子が育たなかったりということが原因です。ストレスなども原因のひとつだと考えられています。

黄体機能不全は排卵はするんです。でも、黄体ホルモンがうまく働いてくれないので妊娠の維持がなかなかできない。でも、結構多いんです。黄体機能不全の方。

 

 

 

 

 

 

 

それはなぜか、という前に排卵について簡単に。

母指頭大の大きさしかない卵巣ですが、「原子卵胞」という卵子の大もとになるものが存在しています。

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これはちょっと余談ですが、原子卵胞は赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときに500~700万個あるのですが生まれたときには200万個くらいまで減ってしまいます。
そして、さらに年が大きくなると減り続け思春期ごろには30万個くらいになります。(でも安心してくださいね。子供を産むのは多くても10人くらいですから!まだまだ余裕あります)そして、さらに排卵・月経のあるなしにかかわらず毎月1000個くらいの原子卵胞が減っていきます。35歳くらいになると2~4万個くらいになってしまいます。OMG?!

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毎月1000個減っていく原子卵胞はただ減っているのではなく、排卵に向けて頑張る子もたくさんいるんです。その選ばれし原子卵胞は一次卵胞→2次卵胞となりグラーフ卵胞(成熟卵胞)という排卵準備OKの卵胞になってくれます。この発育した卵胞からエストロゲンが分泌されています。

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お母さんのお腹の中にいるときには500~700万個もあったのにそこから1000個くらいになり、さらに1~2個しか成熟卵胞にはならないのです。そして、成熟したとしても必ず精子と出会えるわけでもなく・・・すごい確率で私たちは生まれてきているのですね~。
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その排卵した後の卵胞壁に残った顆粒膜細胞とぎょう膜細胞が大きくなったものが黄体です。排卵後1~4日で黄体は完成して「プロゲステロン」(「エストロゲン」←エストロゲンは卵胞の発育時にも分泌されるのでほんの少しです)を分泌してくれます。
そして、この黄体の寿命はほぼ14日です。
ではこのふたつのホルモンはどんな働きをしてくれるのでしょうか。ちょっと長くなったので次回に。