細胞で人間が活動するためのエネルギーを産生してくれるミトコンドリアは、
妊活(特に卵子の質や妊娠力)ともとても深い関わりがある、と最近は言われいるんです。
ミトコンドリアの役割と妊活
エネルギー供給(ATP産生)
卵子や精子は膨大なエネルギーを必要とします。
卵子:成熟・排卵・受精・胚発育
生理が来るというのは当たり前のことのようになっていますが、卵胞を発育させ、体温を上げて妊娠の準備をし、内膜も厚くする、
これを毎月やっているんですからね、そりゃエネルギーが必要なわけです。
精子:運動して卵子に到達
これらを支えるのがミトコンドリアのATPです。
卵子の質との関係
卵子の中には非常に多くのミトコンドリアが存在しています。
加齢やストレス、酸化ダメージでミトコンドリア機能が落ちると「卵子の質」が低下し、受精や着床の確率が下がると考えられています。
胚発育と初期妊娠
受精後の細胞分裂にも大量のエネルギーが必要です。
ミトコンドリアが元気でないと、胚の発育が途中で止まってしまうことも・・
女性側の妊活とミトコンドリア
卵子の老化=ミトコンドリアの老化
ミトコンドリアDNAの異常や数の減少が、不妊や流産の一因になると言われています。
栄養(ビタミン、コエンザイムQ10、PQQなど)、運動、睡眠などでミトコンドリアを元気にする工夫が研究されています。
男性側の妊活とミトコンドリア
精子の運動エネルギーもミトコンドリア由来です。
酸化ストレスで精子のミトコンドリアがダメージを受けると、運動率や受精能が低下してしまいます・・
妊活とミトコンドリアを守る生活習慣
・抗酸化作用のある栄養素(ビタミンC、E、コエンザイムQ10など)
・適度な運動(ミトコンドリアを増やす)
・質の良い睡眠
・過度なストレスや喫煙・過度な飲酒の回避
つまり、「妊娠力=卵子と精子の質」=「ミトコンドリアの元気さ」 と言ってもいいくらい、密接に関係しています。
ちょっとミトコンドリアについて続きます。