ミトコンドリアの働きの時に、老化にも関係してしまう、と書きました。
これについて詳しく・・
ミトコンドリアと老化の関係は、生物学の中でも研究が重ねられているテーマのようです。
エネルギー産生の低下
ミトコンドリアは「細胞の発電所」というのは何度も書いてきました。
加齢とともに機能が低下するとATP(エネルギー)の産生量が減り、臓器や組織の働きが衰えやすくなります。よね?
体力の低下・臓器の機能低下・回復力の低下につながってしまうんです。
活性酸素(ROS)の増加
ミトコンドリアがエネルギーをつくる際に「副産物」として活性酸素を発生します。
若いうちは抗酸化システムがうまく処理できるけれど、加齢でバランスが崩れると細胞を傷つける。
DNA・タンパク質・脂質のダメージ が老化や病気(動脈硬化、認知症、がん)に関するとも考えられています。
ミトコンドリアDNA(mtDNA)の損傷
ミトコンドリアは独自のDNAを持っています。
mtDNAは核DNAよりも修復力が弱く、酸化ストレスで損傷を受けやすいので、
蓄積すると「ミトコンドリア機能不全」→ エネルギー不足・細胞死 → 老化促進となってしまうんです。ひぃー!
細胞の老化シグナル
ミトコンドリアの機能低下は「細胞老化」を誘導します。
細胞老化が蓄積すると、炎症を引き起こし(“炎症性老化”=inflammaging)、全身の老化を加速してしまいます。
ミトコンドリアを守ること=アンチエイジングとなるんですね。
研究では、以下がミトコンドリアの健康を保つと示唆されています。
これらの働きを低下させないためには・・
〇適度な運動(特に有酸素運動・HIIT:新しいミトコンドリアを増やす)
〇カロリー制限や断食(ミトコンドリアのオートファジー=質の良い入れ替えが促進)
〇栄養素:コエンザイムQ10、PQQ、レスベラトロール、ビタミンC・Eの摂取
〇良質な睡眠(修復が進む)
〇ストレスや有害物質の回避(喫煙・過度な飲酒・環境毒素はミトコンドリアを傷つける)
健康を保つ方法ってほぼ同じなんですよね。
明日は注目のPQQについてお伝えしますね。