東洋医学って、すぐに効果がないことが多いです。
ぎっくり腰とか、急な肩の痛みとかはすぐに治ることが多いですが。
そして、やっぱり西洋医学に比べると、保険適用もあって、国家試験であるにも関わらず
「怪しい」「効果があるのか」という印象はどうしてもあるのかも・・と思っています。
そう、頭痛や生理痛で悩んでいたとしても、すぐに治るわけではないから・・
ただ、これは東洋医学にしかない!と思っていることがあります。
今ある症状を治すお手伝いをしながら、未病(健康と病気のはざまの状態)を防ぐことができるってことです。
患者さんでも、ずーっと鍼灸治療に来て頂いていたけれど、出産や家庭の事情で治療の期間が少し空いてしまった時に
「なんか調子がよくなかった」とか「今までよかった、頭痛が復活してきていた」という方もけっこういらっしゃいます。
鍼灸治療だけではないとは思っているのですが、ちょっとはあるかも・・と思ったり・・
何でも、悪化してから元の状態に戻すのは大変ですが、ちょっとの事だったら戻すことは比較的容易です。
少しの汚れなら、洗濯機だけで取れても、10日前のシミはお湯や強力な洗剤を使ったりしますよね・・
東洋医学では「体質」というのを脈や皮膚の感覚、あらゆる五感を使って診ていきます。
例えば、同じことが起こっても
・ずーっと考えて落ち込む人
・考えても仕方がない!と思う人
・少しの間考えるけれど、一晩寝たら忘れてしまう
などなど、人それぞれです、この人それぞれ、を診て判断して、治療する、そんな感じなので、
ひとりひとりにピッタリフィットするような感じです。(うーん、伝わっているでしょうか)
そして、この「人それぞれ」のクセは悪い面だけではないので、
・ずーっと考えて落ち込むのは悪いように見えるかもですが、じっくり考えて次回同じことをしにくいかもしれませんし、
他人に同じことはしなくなるかもしれません
・嫌なことがあっても、すぐに切り替えられるのはいいことですが、同じことを繰り返してしまったりするかも・・
いい面を上手に残して、悪い面をいい面を使って治してあげる、そんなこともできたりします。
できるだけ、お薬などからだにとって「余分なもの」を使わずに健康維持すると、
数年後の自分のからだがもっと楽だと思います。