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生理痛はみんな同じではない?東洋医学から考える3つの体質と鍼灸ケア

毎月、生理が来るたびにお腹が痛くなる。

腰が重い、身体がだるい、頭痛がする。

「生理痛はあって当たり前」

「薬を飲めば何とかなるから」

そんなふうに、毎月のつらさを我慢していませんか?

 

 

 

 

生理痛の原因や症状は人それぞれです。

東洋医学では、痛みが出ている場所だけでなく、その方の体質や身体全体の状態にも目を向けていきます。

今回は、鍼灸で身体を整える際に考える、3つの体質の例をご紹介します。

 

 

 

 

① 気虚・血虚タイプ

疲れやすく、生理中は身体がぐったり

普段から疲れやすく、少し無理をすると体調を崩してしまう。

生理中はお腹がしくしく痛み、身体がだるく、横になっていたくなる。

そんな方は、東洋医学でいう「気虚」や「血虚」の傾向が関係しているかもしれません。

気は、身体を動かし、温め、さまざまな働きを支えるもの。

血は、全身に栄養を届け、身体を潤すものと考えます。

 

 

 

気が不足すると身体を支える力が弱まり、血が不足すると子宮などに十分な栄養が行き渡りにくいと考えられています。

このタイプでは、疲労や睡眠不足、食事の偏りなどにも目を向けながら、身体を回復させることを大切にします。

鍼灸では、胃腸の働きや全身の状態を確認し、気血を補うことを意識した施術を行います。

痛みだけを抑えるのではなく、生理のたびに疲れ切ってしまう身体を整えていく。

それが、このタイプのケアで大切にしたい考え方です。

 

 

 

 

 

② 痰湿タイプ

むくみや重だるさがあり、生理前から不調が出る

生理前になると身体がむくむ。

下腹部が張って重く感じる。

頭や身体がすっきりせず、だるさも強くなる。

このような方では、東洋医学でいう「痰湿」の傾向に目を向けることがあります。

痰湿とは、身体の中で水分や不要なものの巡りが滞った状態を表す東洋医学の考え方です。

胃腸の働きや水分代謝の状態、食生活、運動不足なども含めて身体全体をみていきます。

このタイプでは、単にお腹の痛みだけを見るのではなく、むくみや重だるさ、生理前の張りなど、ほかの症状とのつながりも大切です。

鍼灸では、胃腸の働きや水分の巡りを意識しながら、痰湿を上手に排出できるお手伝いをします。

食事や生活習慣も見直しながら、身体の重だるさが和らぎ、毎月を少しでも快適に過ごせることを目指します。

生理痛に加えて、むくみや重だるさが気になる方は、身体全体のバランスにも目を向けてみましょう。

 

 

 

 

③ 陽虚タイプ

冷えが強く、温めると生理痛が和らぐ

手足が冷たい。

お腹や腰が冷えやすい。

生理中は下腹部が痛み、カイロや湯たんぽで温めると楽になる。

そんな方は、東洋医学でいう「陽虚」の傾向が関係しているかもしれません。

陽気は、身体を温め、活動を支えるものと考えます。

陽気が不足すると、身体を温める力が弱くなり、冷えやすさや疲れやすさなどが現れると考えられています。

特に、お腹や腰の冷えが強く、生理中に痛みが増す方では、冷えと症状の関係を丁寧に確認していきます。

鍼灸では、冷えの程度や全身の状態に合わせて、身体を温めることを意識した施術を行います。

日常生活でも、お腹や腰を冷やさないこと、無理をしすぎないこと、十分な休息を取ることが大切です。

冷えやすい身体をいたわりながら、毎月の生理を少しでも楽に過ごせるように整えていきましょう。

 

 

 

 

生理痛は、我慢し続けなくてもいい不調です

今回ご紹介した3つのタイプは、東洋医学からみた体質の考え方の一例です。

実際には、気虚と血虚が重なっていたり、冷えと痰湿の傾向が同時にみられたりと、いくつかの体質が重なっていることもあります。

そのため、同じ生理痛であっても、すべての方に同じ施術を行うわけではありません。

お一人おひとりの体質や生活習慣、ほかの症状も含めて身体をみていくことが大切です。

また、生理痛が強い場合には、子宮内膜症や子宮筋腫などが関係していることもあります。

痛みが強くなってきた場合や、日常生活に支障が出る場合は、婦人科で相談することも大切です。

毎月のことだからと諦めず、ご自身の身体と向き合ってみませんか?