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肝臓の働きを簡単にご紹介したところで、肝臓って何に分類されると思いますか?
消化器?循環器?呼吸器?
そう、消化器なんですよね。なんだか、ちょっと意外だったような気がするのは私だけでしょうか。
消化器というのは西洋医学的なお話。
東洋医学では、〇〇系と分類はしていません。
また、東洋医学の肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓と肝・心・脾・肺・腎は全く同じではありません。
臓器の生理的・病理的な働きを他の臓器とのつながりと一緒に考えています。
臓器の名前だけではなく、各臓器を代表とした他の臓器とのかかわりでも起こる現象も含めて働きと捉えているんです。
昨日、肝臓は血液の約13%を蓄えて、必要な時に調整している働きがあるとお伝えしましたが、
東洋医学でも肝は「蔵血(ぞうけつ)作用」があると考えています。似ていますね~、解剖とかする前にあった東洋医学なのにすごいな、と思います。
肝臓は全身の血液量を調整している役割もあり、肝臓が不調になってしまうと血流にも問題が起こる事も考えられます。
と、その前に西洋医学的に肝臓には固有冠動脈・門脈という主要な血管が注ぎ込んでいて
・固有冠動脈が肝臓に注ぎ込んで動脈血を肝臓に送り込んでいる
・門脈は胃・大腸・小腸・膵臓・脾臓から送られてきた栄養燥を含む静脈血が注ぎ込んでいる
背面には下大静脈があり
・肝臓に送り込まれた血液は肝静脈から下大静脈に注ぎ込まれて心臓に戻る
という働きがあります。
上の五行の表で肝→心(心臓)となっているように
肝にトラブルがあったり、負担がかかっていたら、心に影響してしまう、ってのが西洋医学的にも分かりますよね?
肝臓に負担がかかっていると、他の臓器からの血流が低下してしまって、気血の巡りが低下してしまうんです。
どうでしょうか、「肝」を大切にしようと思いましたよね?
またも続きます。次回で終わります。