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肝臓はいたわらなくていいの?①

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立春が過ぎて春になると、五行の考えでは、「春」=「肝」の季節になります。

五臓六腑、肝・心・脾・肺・腎

全て大切なのに、私もついつい養生しやすくて、症状がでやすい「脾」(消化器)の養生についてよく伝えてしまいます。

脾胃の養生ももちろん必要で大切なんですが、他も大切!!

というわけで?思い出したように?春なので肝の養生についてです。

肝蔵も大切にしなきゃ、と思ってもらえるはずです。

 

 

 

 

肝臓というと、アルコールの飲みすぎの時にちょっと労わってあげるだけで、いつもさして気にしていないかもしれません。

血液検査でもアルコールやお薬が多すぎると「γ-GTP」の値が高くなりますが、

アルコール、お薬を控えると元通りの値に戻ることが多いです。

肝臓は沈黙の臓器と言われるように、痛みもかなり病状が進行していないと出ないことがほとんどですし

肝臓には再生機能があるので、労わらなくても丈夫だから大丈夫!と思ってしまいがちです。

 

 

 

 

でも、、肝臓はなぜ再生してまで必要なのか、なぜ沈黙の臓器と言われるくらい辛抱強く働いてくれるのか、

と考えるといかに大切な役割をしているか分かります。

 

 

代謝の働き

食事で得たものは、胃や腸で消化・吸収され、それが血液と共に肝臓に運ばれます。

栄養素はそのままでは利用できないので、肝臓で分解・再合成をして利用できる状態にします。

これが代謝ですね。

 

 

 

貯蔵の働き

ミネラル・ビタミンC・グリコーゲンは肝臓に貯められて、必要な時に使われます。

 

 

 

解毒の働き

肝臓といえば、解毒という感じしませんか?

アルコール、お薬、食品添加物などを摂取することで発生してしまう有害物質

また、細菌などの異物も肝臓にある消化酵素によって分解され無毒化されます。

もし、解毒作用が低下してしまったら血液にのって全身に不要なものがいきわたってしまうこともあるんですよ。

 

 

 

胆汁の生成の働き

胆のうから分泌される胆汁は肝臓で作られます。

脂肪分を乳化して、消化吸収をしやすくしてくれます。

 

 

 

血液貯蔵の働き

解剖などがない数千年前にできた東洋医学の考えも同じです。

全身の約13%の血液が貯められていて、血流量とか、濃度を調整してくれているんです。

 

 

肝臓の働き、ざっくりですがスゴイですよね~、ちょっと明日に続きます。