「よく歩いた日は足がむくむ」ということありませんか?
歩いて筋肉を使ったのだからむくみがなくなりそうなものなのに・・なんででしょう?
 
 
 
筋肉の疲労によるポンプ機能の低下
ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」と呼ばれ、歩くたびにポンプのように血液を心臓に戻す働きをします。
でも、長時間歩くと筋肉が疲れて硬くなり、ポンプ機能が鈍るんです。
その結果、足に血液やリンパ液が滞ってむくみになります。
 
 
 
 
重力による血液・リンパの滞留
立って歩く時間が長いと、重力の影響で水分が下半身に溜まりやすくなります。
特に夕方や夜に足首やふくらはぎがパンパンになるのはこのためです。
 
 
 
 
汗や塩分バランスの変化
たくさん歩くと汗をかきますが、汗とともに「ナトリウム(塩分)」も失われてしまいます。
体は塩分濃度を保とうとして、水分をためこむ反応を起こすことがあり、これがむくみの原因になることも。
 
 
 
 
 
靴や靴下の圧迫
きつい靴・ストッキング・靴下による圧迫で、血流やリンパの流れが局所的に悪くなることもあります。
これは「歩きすぎによる二次的むくみ」です。
 
 
 
 
東洋医学の視点から見ると…
東洋医学では、「歩きすぎのむくみ」は
〇脾(ひ)と腎(じん)の弱り
脾の弱り → 水分代謝の低下(食べ過ぎ・冷え・疲れなどで起こる)
腎の弱り → 下半身の冷えや水分の排出力低下
 
 
〇気血の巡りの滞り(気滞・瘀血)
気の滞り → ストレスや疲れで流れが悪くなり、水も滞る
 
つまり、体の「水をさばく力」が追いつかない状態、と考え治療をしていきます。
(もちろん、筋肉への直接アプローチもします)
 
 
 
〇歩いたあとはふくらはぎのストレッチやマッサージ
〇足を少し高くして休む
〇ぬるめの足湯や温湿布で血流を改善
〇カリウムを含む食べ物(バナナ・きゅうり・ひじきなど)で水分バランスを整えるのもいいかも
〇東洋医学的には、「脾を補う」=温かいスープや穀物、根菜をとるのも◎
 
 
お休み中に歩いて疲れてしまった、って時に参考にしてみてくださいね。