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多嚢胞性卵胞症候群とは③

多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)について最後です。

やっと?!

 

 

 

 

 

 

 

原因不明で脳からの「LH出してよ」の指令に過剰反応してしまい、たいして卵胞が発育してもいないのに排卵しようと暴走し、小さな卵胞ばかりになってしまう多嚢胞性症候群。

 

小さな卵胞ばかりでは妊娠には至りにくいです。

でも、そこは現代医学のすばらしさです。ちゃんと治療法もあるのです。

もちろん、100%ではありませんが、治療が効く方もたくさんいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

①クロミフェン療法

妊活をされている方にはおなじみの「クロミッド」ですね。

生理から5日目くらいから飲み始め、排卵を促してくれるお薬です。

 

 

簡単にクロミフェンの働きを

エストロゲン(エストラジオール)が全然体内に足りませんけど?、と見せかけてくれる製剤です。

エストロゲンが不足してると勘違いした体は脳に「エストロゲンないからどんどんFSH・LH(卵胞の発育を促してくれるホルモン)を出してエストロゲンを産生させなきゃ」といってどんどんFSHホルモンを出してくれるんです。

そうすると体内の卵胞はどんどん育ってくれるのです。

この後排卵を促すために「HCG」の注射をする先生も多いかもしれませんね。

 

 

このクロミフェン療法が第一選択肢になることが多いです。

医療はどんどん進んでいますので、今後は変わってくる可能性はありますのでね。

 

 

 

 

 

 

②hMG-hCG療法(ゴナドトロピン療法)

FSH作用を持つ製剤(hMG注射)をして卵胞を発育させ、発育したらLH作用のなるhCG注射をして排卵させていきます

 

 

 

 

 

 

このふたつが一般的な妊活をされている方で多能性卵胞症候群の治療になりますがもちろんリスクもあるわけで・・

 

一般的には

〇 多児リスク・・・卵胞がたくさん発育してしまうので双子ちゃん、それ以上のことがある

〇 OHSSリスク・・・腹水が貯まってお腹がパンパンになってしまう(この機序はまた別の機会に)

〇 内膜の肥厚が薄くなる・・・子宮内膜を厚くしてくれるエストロゲンが足りないというように見せるためにエストロゲン受容体にクロミッド製剤がくっついてしまうので内膜の肥厚がしにくくなることがあります

〇 頚管粘液が少なくなってしまう・・・これもエストロゲンの減少によっておこることで受精しやすいようにするためにエストロゲンが頚管粘液をたくさんだしてくれるはずですが、クロミッドがエストロゲン受容体にくっついてしまっているので働きが鈍くなってしまいます

 

 

 

 

鍼灸治療はお薬を使っていなければからだの自然治癒力を高め、(本来卵胞の発育はするのが正常なので正常にできるからだに本来はなりたいはず)ホルモン・自立神経バランスや子宮卵巣の働きを整えますし、お薬を使っている場合には自然のちからはお薬には勝てないのでお薬が効きやすいからだつくりをするお手伝いをさせて頂きます。