これは、私のように人のからだを診る仕事をしていなくとも感じている方が多いのでは、と思うのですが、
「心の負荷(ストレスや悩み、感情の抑圧など)」を放っておくと、身体にも心にも確実に影響が出ます!
言い切ることはどうかと思いますが、ほとんどの方がそうだと思います。
そして、時間が経つほど、目に見えない不調が「かたち」となって現れやすくなるように感じています。
うつ・不安・イライラの増加
感情が抑圧されると、脳が常に「戦闘モード」になりやすく、些細なことに反応するようになってしまいます
思考力・集中力の低下
心の容量がストレスに使われ、考える余力が減ってしまう・・なんていうこと!?
自己否定や無力感の悪化
「頑張ってもダメ」「誰もわかってくれない」など、負のスパイラルに入りやすくなる。
これまた心の容量が少なくなってしまっているのも影響しているかもしれません。
こころだけではありません、からだにも影響が出てしまうことも・・
自律神経の乱れ
胃痛・下痢・便秘・動悸・不眠・冷え・頭痛などの「不定愁訴」が出やすい。
免疫力の低下
心のストレスが続くと、免疫細胞の働きが鈍くなり、風邪・感染症・炎症が起こりやすくなる。
本当に、これ、とても感じます。
ホルモンバランスの乱れ
生理不順・肌荒れ・体重の増減・抜け毛などが出ることも。
生理痛で当院に来ていただく方でストレスが原因では?って方、かなりいらっしゃいます。
更年期の症状も同じくです。
東洋医学では、「心と体は一体」という前提でからだを診ています。
ストレスは「気の滞り(気滞)」や「肝の失調」につながるとされ、
長く続くと「血(けつ)」の流れも悪くなり、「瘀血(おけつ)」や「気虚・陰虚」といった状態へ進行します。
その結果…
不眠・ため息・喉の詰まり感(梅核気)・月経不順・頭痛・胃もたれなどが慢性化することも。
西洋医学的な考えと同じですよね。
対処法は人それぞれなところもありますが、
・人に話して発散したり、ものごとの整理整頓をする
・深呼吸をしたり、スマホから離れて自律神経を整える
・運動やお散歩をしてセロトニン・ドーパミンの分泌を促進させる
などなど、自分に合った方法を見つけておくといいと思います。
「気にしない」のと「気にしていないフリ」は違います。
見て見ぬふりをすると、心が黙って傷ついていきます。
心の負荷に「気づくこと」自体が、第一歩ではないかな、と思います。