最近、「暑くなっただけで疲れる」「汗をかくとぐったりする」「なんとなくだるい」という方が増えています。
実はそれ、「暑熱順化」がうまく進んでいないのかもしれません。
暑熱順化とは、体が暑さに慣れていくことです。
私たちの体は、少しずつ暑さを経験することで、
・汗をかきやすくなる
・体温調節が上手になる
・血流が良くなる
・暑さによる疲労が減る
といった変化が起こります。
つまり、夏を快適に過ごすための準備運動のようなものです。
現代はエアコンのおかげで快適に過ごせます。
その反面、暑さを感じる時間が少なくなり、体が暑さへの対応を忘れてしまうことがあります。
特に、
・冷え性の方
・運動不足の方
・汗をかく習慣が少ない方
・疲れがたまっている方
は、暑さに慣れるまで時間がかかることがあります。
東洋医学では、汗は「気」と「津液(しんえき)」を使ってかくものと考えます。
そのため、体力が落ちている時や気血が不足している時に無理に汗をかくと、かえって疲れてしまうことがあります。
昨日のブログでも紹介しましたが、
「サウナに入るとぐったりする」
「お風呂に入るのがしんどい」
そんな方は、体が暑熱順化できていないというより、まず体力の回復が必要な場合もあります。
無理に汗をかくことより、
・睡眠をしっかりとる
・消化の良い食事を心がける
・軽い散歩をする
・ぬるめのお風呂に短時間入る
といった方法がおすすめです。
暑熱順化は少しずつで大丈夫なので、
「汗をかかなきゃ!」
「毎日お風呂に長く入らなきゃ!」
と思う必要はありません。
人の体は賢いので、少しずつ刺激を与えればきちんと順応していきます。
最初は5分の散歩でも十分。
最初はシャワーの後に足湯をするだけでも十分。
続けているうちに、
「前より汗が出やすくなった」
「暑さが前ほどつらくない」
という変化が現れてきますよ。
暑熱順化は、暑さに負けない体づくりです。
ただし、体力が落ちている時は無理に汗をかくことが養生になるとは限りません。
冷えている体を温めるのも、実はエネルギーを使う作業です。
焦らず、少しずつ。
「今日は昨日より少しだけ体を動かせた」
そんな積み重ねが、夏を元気に過ごす力になってくれます。
今年の夏も、自分の体力と相談しながら、無理のない暑熱順化を進めていきましょうね~。