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更年期の血液検査の見方

婦人科で働いていた時から「更年期の症状」で来院される方は多く、

自分も更年期が来るんだろう、なんて思っていましたが(今のところ大丈夫)

更年期障害、と診断されるのは、40代で3.6%、50代で9.1%です。

ただ、更年期だからかな、という症状を感じている人は40~50代で26.3%

これって、もしかして更年期だから?は9割以上の方が感じているそうです。

 

 

 

 

ちょっとした不調を更年期のせい(いい方がちょっと良くないですけど)にしてしまっている人は多いけれど

診断される人はかなり少なくて、ひどい症状を感じている人も多くはないんだと思います。

なんとなく、全員が更年期の症状に悩まされてしまうんだろうな、と色々な情報から思ってしまいがちですが

大きなことがなく過ぎ去る人もかなりいらっしゃいます。

これは、多くの方と接していても感じます。

 

 

 

 

花粉症ってほとんどの人がなっている気がしますが、データでは日本人の半数くらいで、

当院で聞いていても半分、もしくはそれ以下くらいな気がしていますし、

生理痛もない人もいるように、多くの人が悩まされていることが必ず自分にも起こるとは限らないと思っています。

ちょっと安心しませんか?ならない人の方が多いということに☺

 

 

 

 

でも閉経は全員が迎えるもので、この時には多くの方が生理の周期が乱れたり、量が変わったりして、

血液検査をするとFSHという卵胞刺激ホルモンの値が上がって

E2(エストラジオール)の値が下がります

卵巣の働きが低下してくるので、卵胞を育ててよ、という刺激を出すFSHの指令を出しても出しても発育がよくないので、

FSHの値がどうしても上がってきます

E2は発育した卵胞から出るホルモンなのですが、FSHの刺激をたくさん放出しても卵巣の働きが鈍いのであまり卵胞が発育せず

E2の値は低下してしまいます

 

 

 

 

 

この辺りの値を診て、先生は閉経に近いのか、今でている症状が更年期の症状なのか、と判断されるんですね。

で、これらのホルモンのせいで更年期の症状が出るのではなく

FSHのホルモンは視床下部の指令で下垂体から出されるのでいつもよりもたくさん放出していると

視床下部ー下垂体に負荷がかかってしまい、こちらで自律神経の調整もしているので自律神経の方にしわ寄せがきて症状が出てしまうんです。

 

 

 

 

 

ホルモンを補充してあげることで、視床下部ー下垂体の負荷が減るので、自律神経症状は治まりやすくなります。

鍼灸治療ではホルモンを補充してあげることはできないので、

自律神経や卵巣の働きを緩やかに上手に低下させてあげる、もともと持っている人間の力をサポートしています。

ホルモン剤を飲むのは・・とか、ホルモン剤は太ってしまうことがあるので・・とか、体に合わないって時にはちゃんと別の方法もありますのでね。