いつも書いていますが、年を重ねることが悪いとは思ってはおりません。
でもね、やっぱり顔はたるんでいない方が、くすんでいない方が、目はパッチリしていた方が・・いいという乙女(?)心はあるわけで・・
東洋医学的観点から見た「お肌のくすみ」についてです。
東洋医学的観点、ってことは、生活習慣で何とかできる可能性が高いってことですからね~。
顔のくすみと“肝”の関係
鏡を見たとき、「なんだか顔がくすんで見える」「疲れてる?」と言われる日、ありませんか?
スキンケアを変えてもいまひとつ明るさが戻らない…。
そんなとき、東洋医学では“肝(かん)”という臓の働きに注目します。
顔のくすみは、単なるスキンケア不足ではなく、「心と体のめぐりのサイン」でもあります。
肝の役割とは?
東洋医学でいう「肝」は、西洋医学の肝臓とは少し違い、
“気(エネルギー)と血(けつ)を全身にめぐらせる” という大切な役割を持っています。
肝が元気に働いていると、血のめぐりが良くなり、肌に自然なツヤと明るさが生まれます。
逆に、肝の働きが滞ると気血の流れが悪くなり、顔の血色が悪く、くすみやすくなってしまうのです。
肝が乱れるとき
では、その肝が乱れてしまうってどういう時なのか、肝はとてもストレスに弱い臓です。
感情でいえば「怒り」や「イライラ」、我慢、緊張などの影響を受けやすく、
これらが続くと“気のめぐり”が滞ってしまいます。
また、春や生理前、更年期など、ホルモンの変化が大きい時期にも肝のバランスが乱れやすく、
顔のトーンが沈みがちになる方が増えます。
ホルモンバランス、確かにそうかも・・と思ったりします。
肝を整えるセルフケア
では、その肝を補うにはどうしたらよいのか。
深呼吸で“気”を流す
肝の滞りには「息を吐くこと」が大切になります。
ため息も、実は体が気を流そうとしているからだの作用だったりするそうです。
また、軽いストレッチやウォーキング筋肉の動きで血の巡りを助けてくれるので、特に血流が滞りやすい肩・首のこりをほぐすことがポイントです。
香りを取り入れる柑橘系
(ゆず・みかん・ベルガモット)は“肝気”をスッと巡らせてくれます。
また、よい香り~ってのは副交感神経優位にしてくれて、血流改善にもよいです。
肝をいたわる食材を
しじみ、ほうれん草、にんじん、黒ごま、クコの実などは肝の栄養に◎です。
夜はしっかり休む
当たり前のことなんですが、つい削る時間は睡眠になってしまいがち。
肝は夜(特に23時〜3時)に血を蓄え、体を回復させます。夜ふかしが続くと、翌朝の顔にすぐ現れてしまいますよ。
鍼灸では、「肝の気血の流れ」を整えることで、
顔のくすみ・疲れ顔・生理前のむくみなどの改善を目指します。
“気の流れをスムーズにするツボ”を使うことで、内側から明るさを取り戻すお手伝いをしています。