牛乳、飲んでいますか?
給食でも毎日出るので(今もそうですか?)お子さんは毎日、って子も多いかもしれません。
また、牛乳を飲んでいなくても、お菓子やスープ、カフェラテなどの飲み物で摂っていることもありますよね。
「牛乳=カルシウム」と考えて、健康のために毎日飲んでいる方も多いかもしれません。
でも実は、牛乳には摂り方によって注意が必要な点があります。
西洋栄養学と東洋医学の両面から、牛乳摂取の落とし穴をちょっとご紹介しますね。
ミネラルバランスの崩れ
牛乳はカルシウムが豊富ですが、マグネシウムとのバランス がよくないんです。
理想は「カルシウム:マグネシウム=2:1」ですが、牛乳は「10:1」とカルシウムが圧倒的に多いのです。
カルシウムを多く摂り過ぎるとマグネシウムの排泄が増えてしまって、
筋肉が硬直しやすく、肩こりや腰痛、筋肉のつりにつながることも。
カゼインによる腸内環境への影響
牛乳の主成分のひとつである カゼイン は、たんぱく質の一種で多くのアミノ酸を含みます。
なんだか体に良さそうですが、実は腸に炎症を起こすリスクがあって、アレルギーの原因のひとつともされています。
特に牛乳に多い A1型カゼイン は、消化管で炎症を起こしやすいタイプとされ、腸にガスや炎症性物質を発生させることで腸内環境を乱してしまうことがあります。
腸の不調やアレルギー、消化不良を抱えている人は注意が必要なんです。
乳糖によるアレルギー
乳糖とは、乳製品に含まれる糖質のことで、これを分解する酵素のちからは加齢と共に低下してしまう、
と言われています。
日本人の7~8割が乳糖不耐症とも言われていて、分解できない乳糖は
発酵してガスを発生させて、腹痛や膨満感を引き起こすことがあるそうです。
とはいえ、牛乳が悪いわけではありません。
ちょっと症状に心当たりがあるのであれば控えるのもよいのでは?
と思います。
次回は牛乳の東洋医学的観点からお伝えしますね。