休んでいるのに疲れが抜けにくい、それって、「脳の炎症」かも!?
脳の炎症は「目に見えにくい不調の根っこ」に関わっていて、近年かなり注目されています。
脳の炎症って?
脳に炎症反応が起き、神経細胞や神経ネットワークが正常に働けなくなる状態。
血液中の炎症と違い、脳では「マイクログリア」という免疫細胞が中心になって炎症を起こします。
これは風邪のような“急性炎症”ではなく、じわじわ続く“慢性炎症”であることが多いようです。
そんな 脳の炎症で起こる主な症状は、
精神面では
・気分の落ち込み(うつ症状)
・不安・イライラ
・意欲の低下
・認知・神経面
・記憶力の低下
・集中できない、頭が重い感じ(ブレインフォグ)
・認知症リスクの上昇
身体面では
・慢性的な疲労感
・睡眠障害
・慢性痛や過敏症状(痛みに敏感になる)
・脳の炎症の原因
が起こってきますが、これって脳の炎症だけでもなくて・・ですよね。
原因はなんでしょうか?
これまた、いつものなんです。
生活習慣のものでは
・睡眠不足
・運動不足
・高脂肪・高糖質の食事
ストレスももちろん関係しておりまして、
慢性的な心理ストレスが交感神経を刺激し、炎症性サイトカインを増やすことで炎症が起きてしまう。
他にも、ウイルスや細菌感染、頭部外傷であったり、
腸との関係(腸脳相関)
腸内環境の乱れ(悪玉菌優位)が炎症性物質を生み出し、血液を介して脳に影響しまうことも。
また、加齢、老化に伴う酸化ストレスや免疫の過剰反応が脳炎症を促進してしまうこともあるようです。
脳の炎症 = 神経の働きを鈍らせる“見えない火事”といったところでしょうか。
当たり前ですが、からだにも脳にも負担をかけすぎる、ということは多くの臓器に影響を与えてしまい、
その臓器から「負担をかけないでよ」と症状となってしまう、ということですね。
脳の炎症、ちょっと明日も続きます。