意外かもしれませんが、自律神経と水分補給は、実はとても密接に関係しているんです。
暑い今は水分をあまり摂らないってことは起こりにくいかもしれませんが、
寒い冬でもある程度の水分補給は大切なんです。
自律神経と水分の関係
体内の水分量が自律神経に影響する
体の約60~65%は水分でできています(胎児では90%、新生児では75%、高齢者は50~55%)
血液の粘度が上がると血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。
すると交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上がりやすくなる、という仕組みがあります。
脱水は「交感神経過緊張」を招きやすい
脱水状態では「体を守らなきゃ」と交感神経が優位に働きます。
結果としてイライラ、不眠、頭痛、動悸、緊張感などの不調が出やすくなってしまいます。
水分補給で副交感神経を助ける
適切に水分をとると血流が安定し、消化やリラックスに関わる副交感神経が働きやすくなる。
特に「常温の水」や「温かいお茶」は胃腸を刺激しすぎず、副交感神経をサポートしてくれます。
どれくらいの水分が目安?
健康な成人では 1日1.5〜2リットル程度 が目安。
ただし一度に大量ではなく、コップ1杯(150〜200ml)を数回に分けてが基本です。
一度に大量に摂ると、腎臓への負担が大きくなってしまいます。
夏や運動時は汗で失われる分をプラスしましょう。
コーヒー・緑茶など利尿作用のある飲み物は「補給」ではなく「消費」になるので注意が必要です。
東洋医学的にみると…
水分は「津液(しんえき)」と呼ばれ、体を潤す働きを持つ。
津液が不足すると「陰虚(いんきょ)」となり、のぼせ、不眠、動悸など自律神経系の不調が出やすくなる。
一方で、冷たい水のとりすぎは脾胃を冷やし、消化不良やだるさを生むため、常温・温かい飲み物でこまめにが理想です。
イライラしやすい、よく眠れない、なんて時、水分を上手にとってあげて改善することもあるかもしれません。