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卵巣ってなんで2つあるの?

先日、患者さんとお話していて、

「卵巣って、なんで2つあるの?」

と聞かれまして・・

腎臓、肺、精巣も二つありますよねぇ、

心臓は1つだけど、右心室、左心室、右心房、左心室、となっている・・

胃や膵臓などは一つ・・なぜ?

 

 

 

 

卵巣の働きですが、

・卵子をつくる(排卵)

・女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を分泌する

ことです。

 

この卵巣、左右に1個ずつあって、たいていは月ごとに交互に働くことが多いです(もちろん個人差はあります)。

いや、交互って人は少ないかも・・というくらいバラバラな印象ですが、教科書的には交互ということで。

 

 

 

なぜ2つ?1つじゃダメなの?

リスクを減らすため

私たちの体って、けっこう“バックアップシステム”を持ってるんです。

たとえば腎臓や肺も左右にありますよね。これにはいくつか理由があります。

 

 

 

①万が一に備えて

卵巣が1つだけだった場合、もし何か病気やトラブルで機能しなくなったら、それでおしまい

でも2つあれば、片方がダメでももう片方が働けるんです

つまり、生殖能力を守るための保険みたいなもの

 

 

 

②より効率よくホルモン調整

卵巣はホルモンバランスを整える司令塔みたいな役割もしています

2つあることで、体の中のホルモンの微妙な調整がよりうまくいくと考えられています

 

 

 

③交互に休める

毎月交代で働くことで、一方が休んでいる間に回復できるという考えもあります

ずっとフル稼働よりも、負担が分散されて長持ちするんですね、よくできている・・

実は…1つでも妊娠できる!

ちなみに、何らかの理由で片方の卵巣を摘出した場合でも、もう片方が頑張って働いてくれれば妊娠することは可能です

生殖のために必ず2つ必要というわけではないんですね。でも、2つあるおかげで体のバランスが保ちやすくなっているのは確かです

 

 

 

 

 

卵巣が2つあるのは、体を守るため、ホルモンバランスを整えるため、そして妊娠のチャンスを広げるため。

普段あまり意識しないかもしれないけれど、こういうちょっとした仕組みにも、ちゃんと意味があるんですね。

身体って、本当にうまくできてる!

そんなうまくできているからだ、何よりもうまくできていると思います。

大切に、上手に付き合ってあげましょうね~。