「メンタルが強い人になりたい」
そんなふうに思うことはありませんか?
そもそも「メンタルを強くする」って、そんなに簡単なことではないなと思います。
辛い経験を乗り越えたことで強くなることもある。
一方で、辛い経験が心に傷として残ることもある。
同じ出来事でも、人によって受け取り方も、その後の心の動きも違います。
だから、「辛い経験をすればメンタルが強くなる」とも言い切れません。うーん、どうしたら?
では、心が折れにくい人になるには、どうしたらいいのでしょう?
一般的に言われている事、20年近く、多くの悩める方を診てきて、そうかも・・ってことを書きますね。
「落ち込まない」より、「自分が落ち込む理由を知る」
落ち込んだ時って、ツライから落ち込まないようにしたい、わかります。
でも、「なぜ、その出来事がそんなに自分を傷つけたのか?」
という視点から見ること、
例えば、
「仕事で思うような結果が出なかったから落ち込んだ」
と思っていたとしても、よく考えてみると、
「自分には価値がないと思われた気がした」
「人から認められたかった」
「失敗することが怖かった」
など、別の理由が隠れているかもしれません。
落ち込んだ出来事そのものよりも、
自分の中の「反応するポイント」を知ること。
これは、心を扱ううえで、とても大切なことだと思います。
「私はこういうことがあると落ち込みやすい」
「こう言われると、必要以上に気にしてしまう」
「疲れていると、いつもより悪い方向に考える」
自分のパターンがわかってくると、次に同じことが起きたときの対処もしやすくなります。
「人のせいにしない」ということ
もちろん、世の中には理不尽なこともあります。
自分にはどうしようもないこともあるし、誰かに傷つけられることだってあります。
だから、「何でも自分が悪い」と思う必要はありません。
でも、
「相手が悪い」だけで終わってしまうと、自分の人生の主導権まで相手に渡してしまう
ことがあります。
「あの人のせいで私はこんな気持ちになった」
と思ったとき、
「じゃあ、私はこれからどうする?」
と考えてみる。
相手を変えることは難しくても、自分の行動や距離の取り方は変えられるかもしれません。
人のせいにしないというのは、自分を責めることではなく、
自分の人生のハンドルを、自分の手に戻すこと
なのかもしれません。
「過去に縛られない」ということ
過去の出来事は、消すことができません。
「あのとき、こうすればよかった」
「どうしてあんなことを言われたんだろう」
「あの人のせいで……」
「親のせいでこんな風になってしまった」
考え始めると、何度でも同じ場所に戻ってしまいます。
でも、過去を変えることはできません。
できるのは、
「その経験を、これからどう扱うか」を一緒に考えること。
過去をなかったことにする必要はありません。
「そういうことがあった」と認めたうえで、
「では、これから私はどう生きたい?」
と、少しずつ視線を前に戻していく。
それだけでもいいのだと思います。
メンタルが強い人は、「落ち込まない人」ではない
たぶん、本当にメンタルが強い人って、
何を言われても傷つかない人でも、
嫌なことがあっても平気な人でも、
いつも前向きな人でもない。
落ち込んでも、自分で戻ってこられる人。
そして、
「なぜ私はこんなに落ち込んでいるんだろう?」
と、自分の心を少し離れたところから見られる人なのではないでしょうか。
もう一つ、落ち込んでいる時に考えすぎたらいけないと思い、そんな時にはあまり考えすぎない、
もし考えすぎてしまっても、ちゃんと戻ってこれる、方だと思います。
そのためには、
・自分が落ち込む理由やパターンを知る
・自分なりの対処法を見つける
・人のせいにして終わらせない
・過去に答えを探し続けない
・自分で変えられることに目を向ける
そんな小さな積み重ねが大切なのかもしれません。
そして、辛い経験をした人ほど、それを「強くならなきゃ」と無理に意味づけなくてもいい。
傷ついた自分がいてもいい。
弱い自分がいてもいい。
ただ、その経験にこれからの人生まで支配されないように、
「自分の心の扱い方」を少しずつ覚えていく。
それが、私が思う「メンタルが強くなる」に一番近いことなのかもしれません。
メンタルが強いって、賢い人だな、とも感じています。