今回は、初の試み(今さら)ホルモンバランスの不眠の症例について、書いていきますね。
※個人が特定されないよう、症例内容は一部変更した体裁にしています。また、ブログにする了解は得ております。
また、今回は分かりやすいよう、もっと色々多岐にわたって診ているのですが、一つに焦点を当てて説明しております。
【48歳女性・更年期の疲れやすさと不眠の症例】
今回ご紹介するのは、48歳の女性(会社員)のお話です。
もともとの月経周期は28〜30日ほどでしたが、最近は25〜27日と少し短くなってきていました。
そして、以前にはなかった「眠りに入りにくい」「夜中に目が覚める」「目が覚めてからも眠りにくい」といった不眠が気になるように。
日中も疲れやすく、以前なら普通にできていたことが、なんとなく億劫に感じることも増えていました。
東洋医学では、こうした状態を単純に「更年期だから」とは考えません。
今回のお身体をみていくと、「血(けつ)」の不足=血虚が、眠りや疲れやすさに関係していると考えました。
東洋医学でいう「血」は、身体を養うもの
東洋医学でいう「血」は、単に血液そのものだけを指すわけではありません。
身体のすみずみまで栄養を届け、身体や心を落ち着かせ、健やかな眠りを支えるものとして考えます。
血が不足すると、
・眠りが浅い
・寝つきが悪い
・疲れやすい
・めまい、ふらつき
・肌や髪の乾燥
・月経周期や月経量の変化
などが現れることがあります。
そして、血を作るために大切なのが「脾胃(ひい)」の働きです。
食べたものを消化・吸収して、身体に必要なものを作っていく。
だから「血が足りないから補血すればいい」というだけではなく、血を作れる身体の状態を整えることも大切になります。
今回は「脾胃を整える+補血」を中心に
この方には脾胃の働きを整えながら、血を補うことを意識した鍼灸治療を行いました。
治療を重ねるうちに、
「眠りやすくなってきた」
「夜中に目が覚めることが減った」
「朝の疲れ方が違う」
と、少しずつ変化を感じるように。ずーっと、月に1回の治療を続けてもらっていましたが、
症状が出てから月に2回の治療で、すぐに効果を実感していただきました。(今は月一のメンテナンス治療に戻しています)
さらに、不眠が改善していくのと同時に、
「以前ほど疲れを感じなくなった」
「身体が軽く感じる日が増えた」
という変化も出てきました。脾胃が整って気血が多くなったのと、眠れているからですよね。
もちろん、更年期の時期は女性ホルモンの変化が大きく、睡眠や疲労感などさまざまな症状が起こりやすい時期です。
でも、だからといって「年齢のせい」「更年期だから仕方ない」と諦める必要はありません。
更年期の不調は、ひとつの原因だけではありません
女性ホルモンの変化に加えて、
睡眠不足
食欲や胃腸の状態
仕事や家庭でのストレス
月経による血の消耗
加齢による身体の変化
など、いくつもの要素が重なっていることがあります。
東洋医学では、その人の「今のお身体」がどうなっているのかをみて、必要なところから整えていきます。
「更年期だから仕方ない」と思っていた不調も、身体のバランスを見直すことで、少し楽になることがあります。
もし、上記のような症状がある時、年齢のせいだけにせず、一度ご自身の身体を見直すいい機会かもしれません。