病院で働き始めたとき、毎回患者さんがもらっていくお薬の量にびっくりしました。そういえば病院から帰ってきた祖母や父が大量のお薬を持って帰ってきていたなぁ、と思いましたが、それは年のせいだと思っていました。婦人科で診察される若い方も同様だったんだと衝撃でした。(私は健康体なので風邪くらいでしか病院へ行く機会が当時はなかったんでより)お薬を否定するのではないです、言われるがままではなく、お薬のいいところ、悪いところも知って使いましょうというお話です。
病院で鍼灸治療をしていましたので病院にかかっている方の中でも「あまり薬には頼りたくない」「自然療法がすき」という患者さんが多かったのですが、そういった方でも先生の処方のお薬はせっせと服用されていました。
また、不妊治療をされている方のなかで卵胞の発育もよく、内膜も厚くなり、「原因不明」という方も毎月お薬を飲み、足りなければ注射を打ち・・というのもちょっともやもやしていました。
が、お薬を否定するわけではないです。
私もお薬に頼ることはもちろんありますし、助けられたことも多々あります。
でも、病院で働いて思ったことは、先生たちの想いとシステムがうまくかみ合っていなのかもと感じていました。やはり患者さんが多いので、そして医療のシステム上診察を30分もしているわけにもいかず、十分にお薬の量を判定する時間がないのかしら、とか。
なので、とりあえずお薬を多めに出されることもあるのかも?
(違うこともあると思います、すみません)
でも、例えば痛み止めは痛みの原因を何とかしてくれるのではなく、痛みというのをブロックしてくれる作用。
肩こりなどの湿布はとりあえずの痛み止めのようなものです。
卵胞の発育を促してくれるお薬は効果のある方が多いので、必要、とは思いますが、発育に問題ない方は自分の大きくなる力よりもお薬を優先してしまうの?という疑問はちょっとあります。
根本治療は自分の力でよくすること、不定愁訴といわれるもののほとんどはこれに尽きると思います。
ここからはいつもいつも同じになっていまいますが、
・その日の疲れを持ち越さないようにからだを休めること
・ストレスのケアを上手にすること
・腹八分目で楽しい食事を
・すぐに食べられるインスタントのものなどはできるだけ減らす
とりあえずこれだけできているのでしたら、マルです。
治癒というちからを思う存分に発揮させてあげられるからだを作るのも大切なんです。
鍼灸治療はこの自然治癒力を発揮されるお手伝いをするんですよ。