アレルギーが起こるのは、清潔にしすぎてしまっているために、普通に存在している細菌・ウイルスと戦う
常在菌が減ってしまっているからだ、そして清潔がイイという刷り込みからなかなか脱することができない、ってのが原因では、
というところからの続きです。
そこで活躍してくるのが、東洋医学の考えでの「自然治癒力」というものです。
人が生まれながらに持っている「自分を守る力」ですよね。
藤田先生はこの自然治癒力の中で特に大切な役割をしているのが「腸」だと考えています。
腸内には500種類以上1兆個以上の細菌があると言われていて、総重量は1.5㎏もあるそうです。
それらが腸内フローラを形成してるんですね。
ちょっと余談ですが、子宮内にもフローラがあり、最近では子宮内フローラの検査をして
妊娠率を上げていくという治療法もあるんですよ。フローラ、色々大切ですね。
ざっくりですが、善玉菌というのは腸の中を酸性にしてくれるもので、
有害な菌は酸性では生きられないので、外からの有害な菌から守ってくれる善玉菌が多いとヨシとされています。
悪玉菌はタンパク質やアミノ酸を分解して、インドール・フェノール・アンモニア等の有害物質を作ります。
それが体内の中に腸から広がると体内によくない、というのが一般の考えなんです。
じゃ、悪玉菌いらないね、とはならないんです。
東洋医学の陰陽論の関係に似ていますが、善という考えがあるということは悪というのが存在するからあるもので
それぞれがバランスよく存在するということは大切なんです。
実際、悪玉菌の代表?の大腸菌はビタミン生成や他の悪玉菌が大腸に定着するのを阻害してくれるそうです。
O-157も大腸菌がやっつけてくれるそうですよ。
もう一つ、日和見菌というのがあり、普段はなにも害がないけれど、体調を崩すと悪さをしてしまうものもあり、
善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスが取れているというのがからだにはいい状態だそうです。
これまた、東洋医学の考えで、陰・陽・中庸のバランスと似ています。
腸の中って東洋医学ではもともととても大切だと考えられていて、治療をする上でも大切にするところなんですよ。