子育てがひと段落して、ようやく自分の時間ができた。
子どもが小さかった頃は、ゆっくりお茶を飲む時間さえなかったのに、今は少しずつ自分のために使える時間が増えてきた。
本来なら、うれしいことのはずですよね。
でも、不思議なことに、いざ自由な時間ができると、なんとなく落ち着かない。
「何か新しいことを始めた方がいいのかな」
「もっと仕事を頑張らなきゃ」
「周りの人は、資格を取ったり、趣味を楽しんだり、充実した生活を送っているのに……」
そんなふうに、何もしていない自分に不安を感じてしまうことはありませんか?
何かの役割を持っていることが、当たり前になっていませんか?
子育て中は、毎日が誰かのための時間です。
食事を作り、洗濯をし、学校や習い事の予定を管理し、体調を気遣い、悩みがあれば一緒に考える。
子どもが小さい頃はもちろん、成長してからも、親として気にかけることは尽きません。
それは、仕事のように勤務時間が決まっているわけでもなく、休日があるわけでもありません。
24時間365日、ずっと心のどこかで子どものことを考えている。
そんな長い年月を過ごしてきたのです。
いつの間にか、「誰かのために何かをすること」が生活の中心になり、それが自分の役割であり、自分の価値のように感じられるようになっていたのかもしれません。
だからこそ、その役割が少しずつ減っていくと、うれしさと同時に、ぽっかりと穴が開いたような寂しさや不安を感じることがあるのではないでしょうか。
社会やSNSが、焦りを大きくしているのかもしれません
私たちは、いつの間にか「何かをしていること」に価値を置きすぎているのかもしれません。
仕事で成果を出すこと。
新しいことに挑戦すること。
自分を磨き続けること。
年齢を重ねても、いきいきと活躍すること。
もちろん、それらは素晴らしいことなんですが・・
SNSを開けば、同世代の人が仕事や趣味、旅行や学びを楽しんでいる姿が目に入ります。
それを見て、自分も何かしなければと焦ってしまうこともあるでしょう。
けれど、SNSに映るのは、その人の生活のほんの一部分です。
誰かの充実した毎日を見て、自分の何もない時間を比べる必要はありません。
そして、何かを成し遂げていなければ価値がない、誰かの役に立っていなければ意味がない、ということもないのです。
それも分かっているんだと思います。でも・・ですよね。
今は、休息する時間なのかもしれません
子育てがひと段落したということは、それだけ長い時間、誰かを大切にし、守り、育ててきたということ。
それは、決して小さな仕事ではありません。
私は子育てをしていないので、余計にその思いが強くあります。
子育てをしている、していたって、本当にすごいことですよ。
ずっと走り続けてきた人が、ようやく立ち止まれるようになったのなら、まずは少し休んでみてもいいのではないでしょうか。
何か新しいことを始めなくてもいい。
毎日を充実させようと頑張らなくてもいい。
目標がなくても、誰かの役に立たなくてもいい。
好きなものを食べて、気が向いたら散歩をして、読みたかった本を開いてみる。
何もしたくない日は、何もしない。
そんな時間を過ごすことも、これからの人生を大切にするための準備なのだと思います。
新しいことに挑戦したくなったら、そのときに始めればいいのです。
人生は意外に長い気がしています。
大切なのは、「何かしなければ」という不安から動くのではなく、「これをしてみたい」という自分の気持ちから動けること。
誰かのために使ってきた時間を、少しずつ自分のために使えるようになっていけばいいのです。
心と身体にも、休む時間を
長い間、家族のことを優先してきた方は、自分の疲れや不調を後回しにすることにも慣れてしまっているかもしれません。
疲れていても頑張る。
多少の不調があっても我慢する。
自分のことは、あとでいい。
そんな習慣が身についている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、これからは、自分の身体の声にも耳を傾けてあげてください。
疲れやすい、眠りが浅い、肩がこる、気持ちが落ち着かない。
そんな小さな変化も、忙しさの中では気づけなかった自分からのサインかもしれません。
鍼灸やアロマトリートメントなどを利用して、心身をゆるめる時間を持つのもひとつの方法です。
何かを頑張るためだけではなく、頑張らなくてもいい時間を過ごすために。
これからの人生を元気に過ごすためにも、自分をいたわることを大切にしてほしいと思います。
子育てを終えたあなたは、もう十分に頑張ってきました。
これからは、誰かのためだけではなく、自分のためにも時間を使っていいのです。
焦らなくても大丈夫。
何かを始めるのは、少し休んでからでも遅くありません。
今まで家族のために頑張ってきた自分に、そろそろ「お疲れさま」と言ってあげませんか?
何もしない、休息をする時間も、あなたの大切な人生の時間だと私は思います。