若い頃はすぐに眠れたのに、年を重ねると眠りにくくなる方もいらっしゃいます。
そのワケはまたの機会にして・・
東洋医学的な観点からよい睡眠をとるコツを・・
陰陽のリズムを守る(体内時計を整える)
昨日お伝えしたことと少し似ていますが、生活のリズムを整えて同じ時間に眠るということを体が覚えること
☀陽:日中に活動するエネルギー
☽ 陰:夜に休息・修復するエネルギー
夜更かしやスマホの光は「陽」が強くなりすぎて「陰」が働けず、眠れなくなることもあると考えます。
☀日中は太陽光をしっかり浴びたり、体を動かす活動をして「陽」を充実させる
☽ 夜は照明を落とし、ストレッチをしたり、スマホは寝る30分前にオフする
肝(かん)を労わる:ストレスをためない
東洋医学で「肝」は気血の流れや情緒を司ります。
ストレスで肝の働きが乱れると、「肝火(かんか)」が頭に昇り、眠れなくなります。
☆就寝前に深呼吸やお灸、ストレッチをして巡りをよくする
☆イライラ・怒りをためこまないように、日中に軽い運動や自然にふれる、好きなことをするなどなど、上手に解消を・・
なかなか難しいですが、色々考えすぎないことも大切です、考えても仕方がないことってありますよね、考えないことです。
心(しん)を落ち着ける:精神を安定させる
「心」は精神・意識をコントロールする臓腑で、心神(しんしん)が安定していないと寝つきが悪くなります。
先日ご紹介した心腎不交の対策もいいと思います。
☆就寝前に温かいお茶(なつめ、菊花、百合根など)
☆アロマやハーブで香りを使ったリラックス法も◎
脾胃(ひい)を休める:寝る直前に食べない
これ、睡眠対策だけでなくて、健康にもとっても大切なことです。
「脾胃」は食べ物の消化吸収を担当。夜遅くの食事は胃腸に負担をかけ、気血の生成が妨げられてしまいますのでね。
☆夕食は寝る3時間前までに済ませる、できたら空腹で眠る
☆夜は消化に良いものを中心に・・つい豪華になりがちな夕食、合成に食べるのは朝食が個人的にはおすすめです。
腎(じん)を養う:体力と回復力の源
「腎」は生命エネルギーの貯蔵庫。腎が弱ると眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなります。
☆早寝早起きで腎を補ったり、横になっているだけでもいいので、ベッドに早めにはいる
☆黒ごま、黒豆、山芋などの「腎を養う食材」をとる
眠るって、高校生の授業中には全く難しくなかったのですが?今でも難しいことをしている時には全く難しくないのですが?
夜になるとなんか眠れない・・なんてことありますよね、ちょっとの工夫もしてみてくださいね~。
鍼灸治療ではこういった観点から治療をしています。