長く、運動をすると乳酸が体内で作られ、それが疲労の原因だ、と考えられていましたが、
10年ほど前に、乳酸は疲労の原因ではない、と結論付けられました。
運動をして乳酸がたまる、というのは本当で、だるいという感覚にはなることがありますが、
「疲労の原因」が乳酸か、というと違います。
体内で乳酸ができる仕組みはこんな感じ
・エネルギーとなる糖質からエネルギーを作り出すときに「解糖系」「酸化系」の2つのルートに分けられます
↓
・運動が長時間になって、エネルギーが不足してきた時、糖を猛スピードでエネルギーに変換します
↓
・解糖系は単純な糖への変換なので、解糖系でどんどんエネルギーを作り出し、ビルビン酸になります
↓
・たくさん作って余ってしまったビルビン酸は不安定なので安定型の乳酸に形を変えます
これが乳酸のできる仕組みなんですが、この乳酸は時間が経過するとビルビン酸に戻って酸化系で代謝に使われます。
筋肉や脳、心臓のエネルギー源としてちゃんと利用されているんです。
うーん、本当に人のからだってうまくできている!!
乳酸が疲労の原因ではないなら、何が原因なの?ですよね。
明日に続きます。