先日、患者さんに「脾」って東洋医学では消化器と考えるんですか?
と聞かれました。
確かに・・私たちは当たり前に思っていましたが、
西洋医学での脾臓の働きは
「血液中の古くなった赤血球から鉄分を取り出し骨髄に送る役割」
と
「ヘモグロビンの一部をビリルビンに変えて肝臓に送る」
という役割をしているので消化器??
となりますよね。
西洋医学では循環器系に組み込まれています。
では、なぜ東洋医学では消化器の役割と考えるのか。
脾=膵臓と考えます。
なぜ、脾となったのかは分かりませんが、昔の学問なので名づけを間違ったのか・・
それとも、「脾」という漢字の意味と昔は関連があったのか・・
脾というのは膵臓・十二指腸の働きと考えるとしっくりきます。
そんな膵臓の働きは、食べ物を消化する膵液を作り、十二指腸に送る働き
血液中の糖分の量を調整するホルモン(インスリン)を作って血中に出す働き
があります。
十二指腸は胃で消化された食べ物に膵液や胆汁を混ぜて空腸に送る働きがあります。
日本人は「脾胃」が弱い方が多いと東洋医学でも言われています。
食べ過ぎないこと、食べ過ぎたら翌日以降に調整すること
空腹で食事を摂ること
などで労わってあげられますよ。