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風邪やインフルでお薬が必要な時、そうでない時

鍼灸治療に来て頂く方で、鍼灸治療のおかげかは分かりませんが、

鍼灸を受けるようになってから風邪をかなりひきにくい、なんて言っていただくこともあります。

免疫力って大切ですね。

とはいえ、風邪をひくことだってどうしてもあります。

風邪って、基本的には暖かくしてたくさん眠れば治るものなんですが、

こういう時にはお薬に助けてもらってもいいかも

こんな時にはお薬を飲むまでではないかも、

ってことを東洋医学的にお伝えしてみます。

 

 

 

 

 

風邪やインフルエンザは“ウイルスが原因”なので、根本的に治す薬はありません。

体が自力でウイルスを処理するのを待つしかないので、暖かくして眠る、ということになります。

お薬では

・症状を軽くする薬

・合併症を防ぐ薬

は存在するので、それが必要かどうかで「薬を使う/使わない」が分かれるのかな、と思います。

 

 

 

薬を使わなくてもよい場合(自然治癒を待つでOK)

軽い風邪症状

・くしゃみ

・のどの軽い痛み

・少しの鼻水

・微熱(37〜38℃未満)

こういう場合は、休む・水分をとる・あたたかくして寝るだけで十分です。

無理はしてはいけません、まずい、と思ったらもうお風呂で体を温めて寝てください。

ゆっくりしないと悪化しますからね。

でも、暖かくして眠るだけで、薬を使わなくても自然に回復しやすいです。

 

 

 

 

 

食欲があり、水分が飲めている

脱水がなければ、体はちゃんと回復モードに入れます。

しつこいですが、暖かくして眠ることです。(本当にしつこい)

 

 

 

 

普段持病がない、免疫が落ちていない

基礎疾患がない人はウイルス感染に対して強く、薬なしで治るケースが多いです。

 

 

 

 

 

薬を使った方がよい場合

では、お薬に頼った方がいいんでは?というときはどんな時か

症状が強くてつらいとき

風邪薬は“治す”薬ではなく症状を楽にする薬。

例えば、

・発熱が高くて眠れない

・頭痛が強い

・せきがひどくて寝られない

・のどの痛みが強く食べられない

体力を消耗すると治りが遅くなるので、症状を抑えるために薬を使った方が回復が早くなることがあります。

 

 

 

 

 

 

インフルエンザで、症状が強い or ハイリスクの場合

インフルエンザにはタミフル、リレンザ、ゾフルーザなどの抗インフル薬があり、

これはウイルスの増殖を抑える薬です。

以下の場合は「使った方が良い」側に入ります

・発熱が39℃以上でつらい

・症状が急激に悪化している

・高齢者

・小児(特に2歳未満)

・持病がある(喘息、心臓病、糖尿病など)

→ 合併症(肺炎や脳症)を防ぐために、早めに薬を使うメリットが大きいです。

 

 

 

 

 

免疫が落ちているとき

・体力が極端に落ちている

・ストレスで寝不足が続いている

・持病、ステロイドなどの薬で免疫が下がっている

こういう場合は悪化しやすく、薬の出番が多くなります。

 

 

 

 

長引いてきた場合

風邪は普通 3〜7日 で良くなるはずです。

これ以上たっても咳の症状が落ち着かない、という時には軽い咳止めなどは使った方がよい場合もあると思います。

呼吸器を潤す漢方などで効果があればそういうのもいいと思います。

あまり長引くと細菌感染(副鼻腔炎・中耳炎・肺炎など)が混ざっていることがあり、この場合は抗生物質が必要になることもありますので

そういう時には受診するといいですね。

 

 

 

 

とはいえ、いつも言っていますが、どうせ仕事や学校を休むなら楽しい予定で♪

まずいな、と思ったら、体を温め、空腹で、たくさん眠る、これに限ります。