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東洋医学的臓器の役割①~五臓編

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月曜の夜は岡崎城近くの川沿いがライトアップされているとかで

またも犬と夜桜を観に行ってきました。(桜に浮かれております)

ライトアップのはずれの屋台のないところは人もまばらでなかなかよい花見でございました。

春ですね~、

 

 

 

 

先日、ストレスと腰痛の関係のブログでそれぞれの臓器には役割があり、官職に例えらえれていると書きましたが

もうちょっと詳しく触れさせてくださいね

 

肝・・将軍の官

肝は魂を蔵していて、判断力・計画性・精神活動を支配していると考えています。

そのため、将軍のようにからだの指揮をとると考え、罷極(ひきょく)の官、将軍の官などと呼ばれています。

この肝がしっかりと働いていると、判断力もしっかりし、変化にすばやく対応できたりストレスにもうまく対応できますが

弱ってしまうと、イライラしたり、おどおどしたりしてしまいます。

といっても、ストレスがある方に「肝」の治療だけを施すわけではないんですけどね。

それなら、もっと自分で自分をいたわることが簡単なのに・・と思います。

 

 

 

心・・君主の官

心は神を蔵していて、五臓六腑を統括しています。

「神(しん)」は生命活動にもっとも重要でなくなると死んでしまいます。

なので、神を蔵する心(しん)は君主の官、最高責任者に例えらえています。

心がぞうする神が安定していると、状況に応じて的確に行動ができたり、生体機能も健全に維持できます。

神は記憶・思考・意識・知覚・判断などすべての精神活動を支配して中心となっている、と考えられています。

また、五臓の調和もとってくれる大切な存在なんです。

もっと分かりやすく伝えると心は王様です。

 

 

 

 

 

脾・・倉廩(そうりん)の官

脾は営(えい)を蔵し、後天の本となる

はい、意味が分かりませんよね・・笑

営というのは、営気のことで、血管内を流れて血を生成し、全身に栄養を補給する気です。

後天の気というのは、食事などからだの外から取り入れられた「気」エネルギーです。

脾は胃と一体になって働いて、飲食物の消化や吸収を司り、後天の精を作り出すといことです。

また、この後天の精を肺へ送って、気・血・津液に変化させて全身に送り出す作用もあります。

この脾の働きが低下してしまうと、腹痛・下痢・消化吸収のちからだ落ちてしまい、

倦怠感などが表れやすくなります。また、出血しやすいなどの症状もあります。

脾は「気」というからだにとってはなくてはならないものの番、金庫番です。

 

 

 

 

肺・・相博(そうふ)の官

肺は気を主り、臓腑や器官の働きを調整します。

肺は呼吸を通じて、天の陽気を体内に取り入れ、この陽気を脾胃から送られてきた飲食物から取り入れた陰気と合わせて

宗気・衛気・営気・津生理活動が営まれます

心が血を、肺が気を、心肺一緒になって気血を全身に巡らせることによって、すべての臓腑・器官・組織の生理活動が営まれる

そこからは肺は「気の本」「相博(そうふ)の官」とよばれるようになったんです。

肺は大臣です

※相博とは・・古代・中世の日本において当事者間の合意に基づいて土地・財産などを等価交換すること

 

 

 

 

 

腎・・作強(さっきょう)の官

腎は精を蔵し、生命力の根源である「原気」をもたらします。

両親から受け継いだ「先天の精」は腎に内臓されている、と考えられています。

そして、これは先ほど脾のところで作られた「後天の精」によってなくなれば常に補充されています。

精は生命力・成長・生殖力の根源で、この精が腎によって活性化されると「元気」になるんです。

妊活の方にはこの腎を強くする!ということをすることはまあまあ多いような印象です。

(腎だけではないのでね、腎がちょっと弱いなという方が多いような印象です)

腎が充実していると、活動的で、病気にもかかりにくく(現代で言うと免疫力が高く)根気がある、と言われており

「作強(さっきょう)の官」と言われています。

この腎の気が衰えると元気がなくなり、冷え、生殖能力も低下してしまい、病気にかかりやすく、治りにかくい

さらに老化しやすい(!!)と考えられています。ひぃー。

腎は今でいう総理大臣でしょうか。

 

 

どの役割もなくなってはからだがうまく動きませんが、一つだけいたわってもダメなんですよね~。

東洋医学って面白いな、と今でも思います。