風邪や感染症が流行っているみたいですね、まだコロナにもかかったことがないのですが、
患者さんでも、一度もかかってない方けっこうたくさんいらっしゃいます。
運もある気がしますが(笑)養生できてる、ということにしておきましょう。
風邪って、「風」の「邪気」=風邪(ふうじゃ)が原因でなると東洋医学では考えます。
風・熱(暑)・湿・燥・寒という外からの刺激が病気の原因の一つとなるという考えで、
寒すぎても、湿気が多すぎても、暑すぎても、乾燥しすぎていても、風が強すぎても・・からだにはよくないということです。
それ以外にも、虚実とか、陰陽とか、五臓の働きとかを観察して診ているのですが、今日は風邪が流行っているそうなので、
風邪(ふうじゃ)について・・
風・熱(暑)・湿・燥・寒の中でも「風邪」だけがちょっと特別な要素を持っています。
他の邪とすべて合体することができるんです。
例えば、湿邪(湿気)と燥(乾燥)は合体できませんよね、逆の性質ですから。
同じように、熱邪と寒邪は合体できません。
逆に、湿邪と熱邪、寒邪と燥邪は合体できます。
それに対して、風邪はどの邪気とも合体可能なんです。
熱風にも、湿気を帯た風にも、乾燥した風も、寒い風もありますものね。
さらに言えば、風はとどまることがありません。
風は吹くから風なのでね。
熱風と寒い風がぶつかると、雨が降ったり嵐になるようなこともあり得るということです。
気象のことは分かりませんが、今だと急に寒くなる前には風が強くなります。
冷たい空気を温まっているところに送り込んで寒くするからです。
で、ぶつかったところで雨が降ったりもしますよね。
からだでも同じように考えます。
寒すぎるだけでなく、暑すぎても、湿気がありすぎても、乾燥しすぎていても風邪は入ってきてしまいますし、
移動しながら(とどまる性質がないので)色々な邪気を拾ってしまうこともあり、悪化してしまうこともあります。
ただ、風邪の入り始めならば、からだには「衛気」という守ってくれる気が(=免疫)があるので
風邪を撃退することは可能です。
隙間からも入ってしまう風ですから、ちょっとまずいかも・・ですぐに対処したら出て行ってくれますからね。
すぐに暖かくして眠る、これに限ります。