慢性痛っておそらく世界中で頭のいい人が研究をしてくれていて・・(ありがたい)
仕組みが分かってきていることもあるようです。
慢性痛は脳の過剰反応!?
怪我や炎症など、痛みの原因が治った後も、痛みが続く場合があります。
これは脳の痛み処理ネットワーク(特に扁桃体、前帯状皮質、島皮質など)が過敏化してしまうためと考えられています。
つまり「もう危険はないのに、脳が痛み信号を増幅」してしまう状態です。
PAG(中脳水道周囲灰白質:Periaqueductal Gray)の役割
PAGは脳幹にある構造で、痛みの抑制回路の中心です。
正常な状態では、PAGが脊髄の痛み信号を抑制してくれます(下行性疼痛抑制系)。
慢性痛では、このPAGの働きが弱くなっていることが多いと報告されていて、慢性痛になってしまうと考えられています。
改善と脳機能の回復
運動療法、認知行動療法、鍼灸などの介入で、PAGを含む下行性抑制系が再び働きやすくなるという研究結果もあります。
鍼灸も!!
その結果、脳の過剰反応が落ち着き、痛み感受性が正常化します。
これは「脳の機能回復」や「神経回路の再訓練」とも言えるのかもですね。
まとめ図
慢性痛
↓
脳の痛み処理ネットワーク過敏化
↓
PAGなどの抑制回路が弱まる
↓
適切な刺激・訓練
↓
PAG機能改善 → 脳の過剰反応低下
↓
痛みの軽減・機能回復
この機能を改善させることが鍼灸治療でもお手伝いできるかもです☺