不調をそのままにしておくと起こる怖いコト、
「脳と体の連絡がうまくいかない」ということです。
脳と体の“連絡”とは・・脳は、体のすべての動きや感覚、そして内臓の働きをコントロールする「司令塔」です。
脳からの命令は「神経」や「ホルモン(自律神経・内分泌系)」を通して体に伝わり、
逆に体からも「今こんな状態です」という情報が脳に返されます。
つまり、脳と体は常に双方向で連絡し合ってバランスを取っているのです。
この連絡がうまくいかなくなると起こる症状
自律神経の乱れによる症状
脳(特に視床下部)は自律神経を司る中枢です。
この部分の調整がうまくいかなくなると、体のリズムが崩れます。
睡眠の乱れ(眠れない・朝起きられない)
冷えやほてり
動悸、息苦しさ
胃腸の不調(食欲不振・下痢・便秘)
めまい、頭痛
疲れやすい、集中力が続かない
ここまでひどくなくとも、ちょっとはあるなら注意です。
感情と体がちぐはぐになる
脳の中でも「大脳辺縁系」は感情を司る場所です。
ここが過剰に緊張すると、体がずっと“戦う・逃げるモード(交感神経優位)”になり、
心と体がちぐはぐに反応してしまいます。
理由もなくイライラ・不安
息が浅い
体が緊張して肩こりや頭痛
疲れているのに休めない
うーん、なんか見たことありますよね。
感覚や運動の異常
さらにそのままにしておくと、脳や神経の伝達そのものがうまくいかなくなり、
手足のしびれ・動かしにくさ・平衡感覚の異常など、
「体の感覚が鈍い・思うように動かせない」といった症状が出てきてしまうことも!?
東洋医学でみる「脳と体の連絡不良」
東洋医学では、脳や神経の働きは「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の巡りに支えられています。
この流れが滞ると、脳と体の情報伝達が鈍くなり、次のように現れます。
「気の滞り」→ イライラ・息苦しさ・喉のつかえ
「血の滞り」→ 頭痛・肩こり・しびれ
「水の滞り」→ めまい・むくみ・頭が重い感覚
また、脳を養うのは“腎”と“肝”の働き。
疲労・ストレス・睡眠不足などでこれらが弱ると、
脳と体のつながりが乱れ、反応が鈍くなったり、過敏になったりします。
鍼灸治療ではこのような視点から治療をしていますよ。
無理をしない、ってのは社会的に認められてきてはいますが、
つい、やりたいことを頑張ってしまうことも・・それは悪いことではない、と思いますが
からだの声も聴きながらやりましょうね。